この物価高の中で、お金の勉強を始めたいけれど何から始めればいいか分からない、という方も多いかと思います。今回はそんな方におすすめしたい、FP3級について紹介していこうと思います!私自身、産休育休中に税金や給付についてもなんの知識もないことに焦り、最初に手を付けたのがFP3級でした。今回は、なぜお金の勉強にFP3級がおすすめなのか、実際にはどんなことに役立っているのか、またその勉強方法などについて紹介していきます!

当時私は勤めていた会社で社会保険に加入していましたが、「なにか手当てが貰える…んだよね?」くらいにしか知りませんでした。それからFP3級を学び、お金の知識をつけていくことで、将来の不安も解消されていきました。
お金の勉強にはFP3級が最適⁉

お金の勉強はFP3級から始めてみよう!
FP3級で得られる知識は、社会人として生きていく上で必要なお金の情報が網羅的にまとめられています。私の体感でも3級であれば資格を取得することというよりも、お金の基礎知識としてしっかりと学ぶことのメリットが大きいです。FP3級の資格は、合格するだけなら他の資格と比べてかなり少ない勉強時間でも可能ですが、お金の勉強をしたいなら、じっくり時間をかけて取り組むことをおすすめします。
FP3級で得られる具体的な知識とは?
・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理と保険
・金融資産運
・タックスプランニング(税金)
・不動産
・相続と贈与
FP3級で学べる分野は上記の6科目になります。3級では広く浅くというイメージで日常生活に関わる多くのテーマを網羅しており、身近に役立つ知識を学ぶことが可能です。中でも私が、特に役に立った!と実感したのは、ライフプランニングと資金計画の分野で学ぶ社会保険や公的年金についてと、タックスプランニング(税金)の分野で学べる全般の知識です。社会保険や公的年金については、国が最低保障する制度を学ぶことで、申請すればもらえる手当や老後に貰える年金について知り、今のお金、今後のお金についてある程度の安心を得ることができました。タックスプランニングの分野では、税制や特に所得や控除についての知識のおかげで、支払う税金を減らすこともできました。
具体的な役立ちポイント
・つわりで休職した際に傷病手当を申請できた
・出産一時金、出産手当金、育児休業給付金など妊娠出産でもらえる給付金について、支給条件や金額の算定方法などを知っていたおかげで損をせずに済んだ
・医療費控除が申告できた
・育休中収入がなかった際に、特定口座で売却した株の源泉徴収された税金を確定申告で取り戻せた
・年末調整で申告が間に合わなかった控除の申告を確定申告で行えた
・限度額適用認定証を使った際の上限金額の計算ができた
FP3級は資格の難易度的にも、ただ取るだけではあまり旨味のない資格です。しっかりと内容を落とし込んで定着させ、日常生活の中で活かせてこその資格だと思うので、実際に生活の中で活かすイメージを持ちながら、勉強をしていきましょう。
FP3級の資格取得のメリット

マネーリテラシーが上がる
お金に関する幅広い知識を身につけることが可能です。具体的には、生命保険や家計管理などはすぐに使える知識として、年金や相続などはすぐには使わなくてもいずれは必要な知識として学ぶことができるため、その都度適切な対応が可能になります。家族やこどもがいれば、三大資金計画(教育資金、住宅資金、老後資金)についても真剣に考えるきっかけになります。また、税金に関する知識が身につけば、税負担の軽減にもつながります。投資に関する知識(株式、債券、投資信託など)や基本用語なども習得できれば、貯蓄を効率的に増やすための戦略を立てやすくなります。
副業や他の資格の足がかりにも
FP3級は、資格自体が直接仕事に結びつかない場合でもメリットがあります。知識を活かした副業をしたり、副業をする際には税金についての知識も役立てることができます。またFP3級の資格取得によって、FP2級受験資格を得ることができます。FP2級は3級よりもより専門的なスキルとなるため、3級では難しかったキャリアアップも目指せるようになります。
FP3級試験の概要
受験資格は不要で合格率も比較的高い(70%~80%程度)ため、気軽に挑戦できる人気の資格です。また日常生活での経験が活かせる問題も多いため、幅広い人が受験しています。合格には6割必要で、学科試験が36点/60点、実技試験が日本FP協会60点/100点、きんざい30点/50点以上で合格です。
試験の形式
学科試験と実技試験の2つの試験から構成され、両方とも合格しなければFP試験合格とはなりません。また日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2つの機関で受験が可能です。どちらの団体を選んでも違いはありませんが、 個人で受験するなら日本FP協会での受験で問題ありません。
試験日程と受験申請の流れ
試験は、2024年4月以降CBT方式に移行し、紙ベースの試験は2024年1月試験をもって終了しています。そのため12月29日〜1月5日、3月1日〜3月31日の期間を除き、随時受験が可能です。

CBT方式とは試験における工程を全てPC上で行うことです。私は日本FP協会での受験でしたが、会場に準備してあるPCに表示される問題の解答を選択していく形式でした。受験後にはモニターに試験の点数が表示されるため、実質の合否もその場で分かりました。
受験申請は、FP技能検定CBT受検者専用サイトでネットから可能です。受験日時や会場の変更、予約キャンセルは試験日の3日前までとなっています。
独学でおすすめの勉強方法

おすすめの勉強方法は、何といってもコスパが良い参考書+Youtubeです!まずは参考書で全体の流れと、自分はどの分野が得意、苦手かを理解していきましょう。また自分ごとで内容を理解するように意識すると、この知識は活かせる!と思うポイントをたくさん見つけられるはずです。参考書については、滝澤ななみさん著の『みんなが欲しかった!FPの教科書』で勉強を進めていきました。フォントから図解まで分かりやすく、すんなり内容を落とし込むことができておすすめです♪YouTubeの方は、ほんださん/東大式FPチャンネルの動画が実際の試験の形式も意識できて分かりやすかったのでおすすめです!FP関連の参考書やYouTube動画はたくさんありますので、一度ご自身に合ったものを探してみて下さい!
学習スケジュールの設定
FP3級の総勉強時間は、30時間~150時間程度と幅が広く、学習スタイルや元々の知識レベルなどによって大きく変動します。 短期間で合格のみを目指す場合でも、早ければ1か月もあれば合格ラインに届く人もいるかと思います。反対にしっかりと知識を身に付けたい、という人は数か月は勉強期間を設けて、しっかりと定着するまで勉強することを強くおすすめします。

個人的にはFP3級を勉強するなら絶対に自分の知識として落とし込み、日常生活で役に立たせて欲しいです。資格取得はあくまでおまけで、FP3級で学べるお金の知識を身に付けることができれば、この先の人生に役立てていけることばかりです。
まとめ
今回は、お金の勉強を始めるならFP3級がおすすめ!ということで実体験をふまえて紹介していきました。日常生活のなかでお金はこんなにも大切なのに、今の大人は義務教育では教えてもらえるタイミングはありませんでした。でもここで「お金の勉強をしないと…!」と思ったあなたは、既に大きな一歩を踏み出しています!この機会にFP3級を学んでお金への苦手意識をなくし、目先のお金だけではなく、先の人生についても考えるっきっかけにして頂きたいです。
今回は以上です。
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